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不相応なステータスを持った旅好きの若者

タリンータルトゥの移動 -鉄道orバス-

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エストニア、今回のTLLrunで訪れました。日本語の情報も多くないこの国で実際にやってみてわかったことなどを書いていくことにしました。今回は首都タリンとタルトゥという町の間の移動方法についてです。


 

イントロダクション

エストニアの首都、タリン(以下Tallinn)は空路によってヨーロッパ各地、またフェリーによってヘルシンキなどと結ばれています。

またタルトゥ(Tartu)は地球の歩き方によれば、エストニアの精神的首都。

Tartu大学やAHHAA(科学博物館)など文化都市になっています。

 

地図を見るとそこそこに距離が離れていることがわかります。

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その距離は直線距離で164km。

東京から新幹線で西に行くと焼津、北だと白河くらいの距離があります。

 

この2都市は公共交通機関だとバスや鉄道で結ばれています。

今回は往路で鉄道、復路でバスを利用しました。


鉄道

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始まりはTallinn。

Balti jaam、つまりはBaltic Stationと呼ばれています。

観光の基点となる旧市街からは少し西へ。

十分に歩ける距離です。

ただ、城壁を超えていくことになるため、冬は道の凍結等に気を配る必要がありました。

 

チケットは事前にネットで購入。

elron.ee

または、窓口で購入することになります。

 

英語のページもありますから、特に事情がなければネットで購入すればいいと思います。

ホームのすぐ脇にキオスクがあり、そこで引き取りができるようです。

 

僕の場合、学生割引があって、その割引チケットはネットでは購入できなかったため、窓口に向かいました。

ISICを見せ、行き先を伝えれば、チケットを購入することができました。

エストニア人の大半は英語が日本人と比べ物にならないくらい達者ですので、心配する必要はありません。

 

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ホームはこのような感じ。

ヨーロッパの駅にありがちな行き止まりがありますが、元々鉄道はあまり普及していなかったのか、大きな丸い屋根などはありません。

 

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TEEはTrackという意味。

5番線という訳が正しいですかね。

 

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電車は3両編成のディーゼル、つまり電車じゃないですね。

Stadler FLIRTと呼ばれるタイプで、スイスの会社のもの。

ヨーロッパで多く走っている汎用タイプのディーゼル車です。

 

数年前までは、ソ連製の古い車両が走っていましたが、運行会社がElronになってから車両を総入れ替えし、全てがこの車両で統一されました。

 

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今回乗ったのはExpressのもの。

ただ、終点のTartuまでにいくつかの駅に止まりました。

 

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車内はこのような感じ。

クロスシートで2-3の配置になっています。

部分的バリアフリーで扉付近は低床、車両のつなぎ目付近は段を上がるようになっています。

 

乗車率は割と高く、座席は相席になると思います。

終点Tartuまで乗り続ける客も7割ほど。

 

一等車もあります。追加料金で乗車できます。

 

車内のアナウンスは全てエストニア語のみです。

途中駅で降りる場合はGPSを使い、現在地を確かめたほうがいいかと思います。

(ただ車窓にはのどかな風景が広がり、電波も入らない場所が多いです。)

 

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2時間ちょっとでTartuに到着。

Tartu駅も少しさびしい感じの駅です。

この駅も街の中心からは少し離れていて、急ぎであればバス。

時間があれば20分ほど歩く必要があります。


バス

帰りはバスで帰ることにしました。

 

バスのチケットも、インターネットで購入することができます。

Tickets for your journeys

 

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購入したチケットはこのキオスクで発券が可能。

この端末でもクレカ限定ですが、チケットが購入できます。

 

帰りも学割を利かせるため窓口で購入。

しかし、インターネットで大人券を普通に購入した方が安かったです。

 

インターネットの値段、キオスクで購入の値段、窓口の値段、全てが異なります。

余裕があれば見極めて利用したいですね。

 

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ここがTartuのバスターミナル。

Tartu Bussijaamです。

街のほぼ中心部。

ショッピングセンターに隣接してあるため、非常に便利です。

 

バスは主に3社が運行していて、本数も鉄道に比べるととても多いです。

値段も安め。

 

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このようなバスが来ます。

ヨーロッパでよくあるバス。

 

当然ですが2-2のシートレイアウトです。

シートピッチは少し狭め。

Tallinnまでは2時間半以上かかります。

乗車率もほぼ100%に近く、隣がいると非常にしんどいです。

 

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バスは指定席。

チケットになるレシートに座席番号があります。

その場所に座りましょう。

 

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座席にはエンターテイメントシステムが搭載されています。

UIは英語にできますが、映画は音声が英語、字幕がエストニア語、もしくは隣国のラトビア語のものが多いです。

英語でよければ映画を楽しむこともできます。

イヤホンは自分のものを利用してください。

 

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終点のTallinnバスターミナル、Tallinna Bussijaamに到着しました。

Tartuとは違い、Tallinnのバスターミナルは中心地からは遠め。

空港のすぐ近くにあります。

街中に行くには、ここから路線バスに乗っていく必要があります。


最後に

2つの移動方法をどちらも今回試しました。

それぞれのメリット・デメリットを書きだすとこんな感じ。

 

鉄道のメリット

・座席が広い

・車内は明るく、Tallinn停車中は物乞いもいるが、CCTVや車掌の検札を兼ねた見回りもあって、治安は悪くない

鉄道のデメリット

・値段が高い

・本数が少ない

・Tartu駅が遠い

 

バスのメリット

・値段が安い

・本数が多く、30分に1本はある

・Tartuバスターミナルは近い

バスのデメリット

・座席が狭い

・時間がかかる

・Tallinnバスターミナルは遠い

 

客層を見ると、鉄道は高齢者が多め、バスは若者が多めです。

値段を取るか、快適さを取るかですね。

 

ぜひぜひお試しください。