香港往復のAvios、TPは加算されず -運賃クラスと加算マイルについて-
香港を訪れるのに使ったキャセイパシフィック航空。
BAと同じoneworldに所属していますが、今回は一切のポイントが加算されていません。
なぜなのか、調べてみました。
運賃クラスとは
BAへの提携航空会社のフライトに対するAvios・TierPointの加算の基本的な説明はスキップしますよ。
まず初めにキーワードとなるのが運賃クラスという用語です。
購入した航空券が、どのくらいの等級にあるのかを示すもの。
カタール航空(QR)ビジネスクラスセールの際に、少し話題にしたのですが、この運賃クラスがBAに限らず、航空会社のマイレージ加算で胆になってきます。
ではこの運賃クラス。
どうやって調べればいいのか。
通常、自分で航空券を購入した場合は、航空会社自身から発券されるeチケットにはっきりと記載されていることが多いです。
こんな感じに。
QRの場合、Classの欄のBUSINESSの隣に (I) と書いてあります。
これが運賃クラスです。
ただ、今回の航空券はHISのツアーに参加して得たもの。
自分で購入はしていません。
そのため、航空会社で発券されたあと、HISの様式に則ってプリントされたeチケットが自宅に郵送されてきます。
この中で運賃クラスを見つけられますか?
F(are)B(asis)のKIT10Aとかに目が行きがちですが...
正解は、中ほどの CX0543/G/ のGです。
初め、Gという存在は知らなったので、別の何かを意味するGだと思っていましたが、これが運賃クラスでした。
運賃クラスと加算マイル
この表は、BA.com上で確認することができる、CX羽田香港便の加算マイルの一覧です。
ここで注目すべき点が、書かれているアルファベットです。
BAに加算することができるのは、エコノミークラスだとY~Vです。
発券をする航空会社によって異なりますが、エコノミークラスの場合だと、最もランクの高いクラスがY。
その後はBやHと続いていき、"基本的には"アルファベットが後ろになるほどグレードは下がっていきます。
ちなみにこの運賃クラスによる積算率の違いは航空会社によって異なり、JMBだとこうなります。
(R,Wはプレミアムエコノミーの運賃クラスです。)
JALの方が加算対象の運賃クラスが少ないことがわかります。
N,Q,S,Vは、JMBでは加算されませんが、BAだと加算されたりします。
ちなみに運航会社のCXのマイレージプログラムだとどうなるかというと...
対象の運賃クラスはBAと同じですが、カテゴリー分けが異なります。
運賃クラスG
で、今回の運賃クラスはなんだったのかというとGです。
Gは、アルファベットでも序盤で登場し、なんとなく等級が高い気がしますが、CXではとても下に位置付けられているようです。
自分も初めはこのGクラスの存在を知らず、まさか加算されるだろうと踏んでいたわけですが、2週間経っても加算されなかったので調べてみた次第です。
せっかくなので、他の航空会社も調べてみました。
関係
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航空会社
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Gクラスでの加算の有無
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oneworldパートナー | BA | × |
CX | × | |
JAL | × | |
airberlin | × | |
American Airlines | × | |
Finnair | × | |
iberia | × | |
LATAM | × | |
Malaysia Airlines | × | |
Qantas | × | |
Qatar Airways | × | |
Royal Jordanian | ? | |
S7 Airlines | × | |
SriLankan Airlines | × | |
CX独自のパートナー | Aer Lingus | × |
Air Canada | × | |
Air China | × | |
Air New Zealand | × | |
Alaska Airlines | 25% | |
Bangkok Airways | × | |
JET AIRWAYS | × |
oneworldパートナー、CXの独自のパートナー全てを調べました。
この中では、アラスカ航空のみで貯めることができ、こんな感じで貯まります。
アラスカ航空のマイレージプログラム、Alaska Mileage PlanはJALの特典航空券発券なども含めて優しいですね。
結論
HISの格安ツアーに付属する航空券の運賃クラスはG。
Gは、CXの中では特に低いグレードのもので、基本的にどこの航空会社でもマイルの加算を行うことができない種別であることがわかりました。
他にも各マイレージプログラムによって、加算されるクラスが微妙に異なる場合があります。
いくつかの航空会社をよく見比べて、取りこぼしがないようにしたいですね。
また、仮にマイルが加算されなかったとしても、ビジネスクラスラウンジの利用などのステータス特権を利用したい場合にはお手持ちのカードを航空券に結び付けた方がいいかと思います。
また、現場での裁量に任される面もありますが、自分のステータスを登録しつつ、アラスカ航空のマイレージに登録するといったこともお願いすればできるかもしれません。
臨機応変に対応していきましょう。