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不相応なステータスを持った旅好きの若者

COVID-19における対応 - 2. SAS

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COVID-19によるチケットの特殊取り扱い記録、第2回目はSASです。

SASの方針は基本的に日付変更。その後、事態が悪化とともにバウチャーによる返金を伴うキャンセルに方針が転換されました。


arltra.hatenablog.com

 

予約

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今回のチケットでは、Athens (ATH)を出発し、Copenhagen (CPH)を経由してOslo (OSL)に帰る片道の行程を出していました。

運賃はSAS Youth Go LIght。

通常のGo LightにYouthの割引がついたもので、運賃ルールはGo Lightに従います。

すなわち、預入荷物なし・キャンセル不可・変更有料というものです。

 

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しかしながら、SASは3/10からの発券に関して、SASのヨーロッパ線、アメリカ線、日本線に関して変更手数料を免除する運用を始めています。

スカンジナビア域内線に関してはその限りではありません。

また、SASは長距離便として中国・香港へフライトがありますが、すでに長期間の運休に入っています。

 

このメールは3/11に受信したものです。

Eurobonusの住所をノルウェーにしているのでノルウェー語で届きます。

また、SASは表示している国で決済通貨を決めており、ノルウェーからのアクセスでも日本語ページを表示すれば日本円で決済されます。レートはよくわかりませんが、少し比較をした上で今回はノルウェー語ページから発券。

NOK建てのカードで決済しているので、これが一番安かったです。


日付変更のオファー

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すでに3/10から特別ルールが運用されているため、予約の時点で予約管理画面を開くと変更についてのオプションが表示されます。

 

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変更のオプション画面を進むと、通常の予約と同じUIが表示され、便の変更が可能です。

差額の表示も見やすく、かなり洗練された案内だと感じられます。

通常時もこの変更システムは運用されており、今回は予約変更料が免除になっている形。

日によっては差額が発生しますし、0 NOKでの変更が可能な日も。

今回は底値の日のフライトであったこともあり、差額マイナスとなる日は見つけられませんでしたが、そのような場合はどうなるのでしょうか...


キャンセルとバウチャーでの返金

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さらにCOVID-19が欧州で流行の兆しを見せると、今度は変更ではなくキャンセルの案内がなされるようになりました。

3/14のことです。

3/12までに発券された航空券が対象で、支払い額全額が将来SASのフライトで使えるバウチャーへの引き換えとなります。

このバウチャーは2020/11/30まで出発の便で利用可能のとのことで忘れずに使わなくてはいけません...

 

操作自体はこのボタンを押して、数ページ遷移するだけです。

 

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そうすると数時間後にConfirmationのメールが届きます。

実際にバウチャーが届くまでには少し時間がかかりそうです。

 

案内導線は別になりますが、3/12にはキャンセル用のリンクも案内されています。

ただこのリンク先は通常のキャンセルフォームであり、規定のキャンセルポリシーが適用されると記載されています。

今回が特例で全額返金になるのか試していないため分かりませんが、一応その案内があるということも補足しておきます。


まとめ

SASLufthansaとは違い、初めは変更で対応。

そして自社でのみ利用可能なバウチャーとしての返金に応じる対応へと変化しました。

 

次回は、Aegean。

こちらは3社の中で最も変更にこだわるものの、真摯な対応を取ってくれる航空会社でした。